「腰痛や坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の痛みやしびれの原因は神経圧迫ではなく筋筋膜性疼痛症候群(MPS)である」という意見の医師が増えてきているらしいです。

またストレスによる血流を原因とするTMS理論という考え方も市民権を得だしています。

病院の治療への疑問

「腰痛は怒りである」という本の著者である長谷川淳史先生は病院での「椎間板ヘルニアの原因は神経圧迫」という考え方には次のような矛盾点があると指摘されています。

1 ヘルニアの突出と反対側(左右)に症状が出ることがある。

2 欧米からの報告では、腰痛や坐骨神経痛のない人をMRIで検査すると多数の方に椎間板の異常が見つかる。つまり、ヘルニアがあっても痛みやしびれのない健常者が多く存在する。

ちなみに、私も腰部のMRIでは腰椎5番と仙骨の間の椎間板が真っ黒に映り、椎間板ヘルニアが認められますが、腰痛も坐骨神経痛も感じません。

3 欧米の研究では手術をしたグループとしなかったグループを比べると、手術直後は手術をしたグループの方が結果は良いが、4年後には結果は同じになり、10年後には逆転する。

4 椎間板ヘルニアの手術をしても結果が出ないこともある。

5 本来はヘルニアが神経を圧迫すれば運動麻痺や知覚麻痺が発症するはずで、痛みやしびれなどの知覚異常は発症しないはず。

筋筋膜性疼痛症候群とは

疲労などで血液循環が悪い状態が続くと筋肉は拘縮し索状硬結(さくじょうこうけつ)という状態になり痛みを発します。

痛みは自律神経の交感神経を刺激し、さらに血液循環が悪くなり索状硬結(さくじょうこうけつ)が進行します。

索状硬結(さくじょうこうけつ)の状態の筋肉は、筋膜の滑りが悪くなり癒着した状態です。

そしてこの索状硬結(さくじょうこうけつ)のなかにシコリができます。

このシコリのことをトリガーポイントと呼びます。

痛みのトリガー(引き金)の場所という意味です。

トリガーポイントは押圧すると痛みを感じますが、その場所以外に痛みを発症させます。(関連痛)

これが筋筋膜性疼痛症候群で、病院で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断された症状の原因はこの筋筋膜性疼痛症候群であるという考え方をすれば、全て納得がいきます。

トリガーポイント

椎間板ヘルニアの足のしびれの場合、トリガーポイントは骨盤の筋肉にあることが多いです。

梨状筋、小殿筋、中臀筋などです。

椎間板ヘルニアで臀部に痛みがある場合は、トリガーポイントは腰部の筋肉にある場合が多いです。

腰腸肋筋、腰方形筋、最長筋などです。

たとえば骨盤のトリガーポイントを強く押すと、下肢にジーンと響く場合もありますし、トリガーポイントを押すことで下肢の症状が消えることもあります。

トリガーポイントの解決には病院でのブロック注射、マッサージなどの手技療法、鍼治療などがあります。

トリガーポイントブロック注射では石川県の加茂整形外科が有名です

しかしトリガーポイントだけを解消しても椎間板ヘルニアの完治には至りません。

筋肉の索状硬結(さくじょうこうけつ)、筋膜の癒着、トリガーポイントなどが発生した原因を解消しないと、トリガーポイントはすぐに再発生します。

椎間板ヘルニアの根本改善には、身体全体の筋バランスを整え骨格の歪みを正す必要があります。

また、ストレスなどの心の状態が及ぼす影響も大きいものがあります。

ストレスのリセットが絶対に必要です。

TMS(緊張性筋炎症候群)理論

「ヒーリングバックペイン(日本語訳腰痛は怒りである)」という本で有名なニューヨーク医科大学のサーノ博士の理論です。

ストレスが交感神経優位の状態を作り、血液循環が悪くなり、筋肉の酸素不足から痛みが発生する。

潜在意識はストレスを表に出さないようにするために、身体に痛みを作り、意識を痛みに向かわせるというものです。

ストレスと痛みを関連づけた画期的な理論です。

TMS理論では読書療法を提唱しています。

ストレスの存在を認識することで椎間板ヘルニアの痛みが解消するというものです。

詳しくはTMSジャパンのサイトをご覧ください