「医者に殺されない47の心得」という本を図書館で借りてきて読みました。

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図書館で予約していましたが、借りることができるまで3か月ほど待たされたので人気の本なんでしょう。

著者は放射線医師で乳がんの乳房温存術のパイオニアだそうです。

しかしぶっそうな題名です。

まるで医者に殺されるかのような・・・・・

この手の本の趣旨はまずテレビなどの健康番組で話題にされることはありません。

なぜなら、テレビのスポンサーの製薬会社が困るからです。

テレビに出演しているタレント化した医者からも総スカンでしょう。

この本はテレビマスコミの流す製薬会社に都合の良い健康情報をうのみにしている方には衝撃的かもしれません。

 

目次をみるだけでも

「血圧130で病気」なんてありえない

医者によく行く人ほど早死にする

コレステロール薬の病気を防ぐ確率は宝くじ以下

がんほど誤診の多い病気はない

がんの9割は治療をするほど命を縮める

がん検診はやればやるほど使者を増やす

「免疫力」ではがんを防げない

「高血圧に塩はダメはウソ」自然塩より精製塩のほうが安心

等々

 

確かに実際のデータを示されてみると、なるほどと思ってしまいます。

しかし、この手の本にしても反対論の本でもそうですが、事実の一面からのデータのみしか出しません。

自らの主張にマイナスになるような事実は絶対に載せません。

ですからこの主張に反対の立場の本も読む必要があるかもしれません。

 

タイトルは過激すぎると思いますが、主張しておられることは概ね正しいのではないかと思ってしまいます。

がんには進行がんと、大きくならない転移もしない「がんもどき」があり、進行がんは発見された時点ですでに転移しているので手術や抗がん剤などの治療をしても無駄だそうです。

進行がんは治療をするよりも放置したほうがより人間的な生活ができ、より長く延命できる可能性があると。

がんもどきは転移もしないし大きくならないので治療の必要がないらしい。

がん検診ではこのがんもどきも、がんと診断されて手術や抗がん剤などの治療され、治療することで死期を早めることになると。

だからがん検診はやればやるほど死者を増やすことになると言います。

たしかにそういう面はあるんでしょうね。

アメリカではがん検診を廃止する州が増えているという話を聞いたことがあります。

 

一番気になったのは、「免疫力ではがんを防げない」ということ。

「がん細胞は誰でも一日に5000個できますが、白血球の中のNK細胞がこれをやっつけてくれているから、がん細胞は増殖できない」と言われているのも「ウソ」だと断言されています。

欧米の医学会では免疫力はがん細胞には無力」と言うのが通説だと言います。本当なんでしょうか?

がん細胞というのは外部から侵入した異物ではなく、自分の細胞が変異したものであるから、白血球はがん細胞を敵とはみなさいからこそがんが発生増殖すると述べられています。

今までの考え方では、がんというのは「長寿病」である。人は高齢化することにより低体温化で免疫力が衰えがん細胞が増殖するようになる。

抗がん剤は免疫システムを破壊するので新たながん細胞を生むことになる。だから、がん対策は免疫力の維持強化が必須で体温の維持が必要であると。

これは仮説の域を出ていないとしても理屈としては正しいような気がします。

もしこの免疫論を否定するなら、著者自身のがん発生の仮説を示してもらわないと納得できません。

がんの発生理由はわからないけど、成ってしまったら仕方がない、治療しても無駄だから放置するに限るというのでは、やはり患者としては従来の治療を受けてしまうかもしれません。

 

でも、こういう医学会や製薬業界を敵に回すような主張をするということはとても勇気があることで称賛すべきことだと思います。

テレビはスポンサーに不利益になることなら、たとえ本当のことで視聴者のためになることでも報道しません。

よくテレビに出ている医者は、医者を装ったタレントで、製薬業界や医学会のスポークスマンです。

真実は本やインターネットの中にあると思います。

 

この本ではがんと診断されてしまったら、死ぬまでの時間をいかに人間らしく生き、いかに自然に死ぬかということを考えさせてくれると思います。

「がん」や「死」というものを身近に感じるようになった中高年以上の方にはこの本は一読の価値ありと思います。

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