椎間板ヘルニアでは、ある日突然激痛が発症します。

立ち上がることもできない、横になっていてもズキズキ疼いて眠ることもできない、という辛い症状です。

椎間板ヘルニアがぎっくり腰と違うのは、左右どちらかに発症することが多いということと、ぎっくり腰の場合は2~3日から1週間で症状が緩和するのに対し、椎間板ヘルニアはなかなか痛みが引いてくれないことです。

 

最初は腰痛が発症し、腰痛が収まると今度はお尻や下肢の坐骨神経痛が発症するというケースが多いです。

病院に行くとレントゲンで「椎間板ヘルニアの疑い」という診断を受け、痛みが治まらないと次はMRI検査。

MRIで髄核の突出が確認されれば椎間板ヘルニアと診断されます。

 

まずは鎮痛剤で痛みを抑え自然治癒を待つ保存療法を行い、痛みが引かなければ硬膜外ブロック注射や神経根ブロック注射を受けることになります。

2~3か月の保存療法や数回のブロック注射でも改善が見られない場合は手術によるヘルニア切除の検討になります。

 

医師は椎間板ヘルニアの痛みの原因は椎間板から突出したヘルニアによる神経の圧迫であると説明します。

でも、椎間板ヘルニアの痛みの原因は本当にヘルニアによる神経の圧迫団でしょうか?

医師の中には異論を唱える方もおられます。

椎間板ヘルニアの痛みの原因はヘルニアによる神経圧迫ではなく、筋筋膜症候群であるという説や、

椎間板ヘルニアの痛みの原因はヘルニアによる神経圧迫ではなく、心理的なものであるという説(TMS理論)などがあります。

筋筋膜性疼痛症候群とTMS理論については、こちらのページをご覧ください

 

確かに、当院では首や腰の椎間板ヘルニアの患者さんが7割以上ですが、痛みが完全になくなった方が念のため再度MRIを撮ると、

「痛みはなくなったのにヘルニアはそのままだった」という例が数例あります。

ヘルニアが小さくなったという例の倍以上です。

椎間板ヘルニアの痛みがなくなったのにヘルニアはそのままだったということから、ヘルニアの神経圧迫が痛みの原因ではなかったと想像することは容易です。
昔「腰痛は怒りである」(長谷川淳史著)という本を読みました。

腰痛は怒りである

その本によると、

ヘルニアが右に出ているのに痛みが左に出ることがあると。

確かに当院に来院された方の中にもそういう方はおられます。

医師もこういうときは説明に困るようです。

 

欧米では過去に一度も腰痛や神経痛を発症していない人をMRI検査すると、3割の人に椎間板ヘルニアが見つかるそうです。

こういう健常者への検査を日本はしませんね。

だから椎間板ヘルニアの本当の原因に目を向けないのかもしれません。

 

手術をしても痛みに変化のないこともあるらしい。

当院に来院される方にも、椎間板ヘルニアの手術を受けたが痛みに変化がないという方が少なからずおられます。

そんな時、医師は「ヘルニア切除の手術は完璧に成功しました」と宣告するらしいです。

患者さんの方としては、ヘルニアであろうがなかろうが、痛みがなくなってくれさえすればいいんですが。

 

また、椎間板ヘルニアの手術によって当初の痛みは無くなったが、反対側の脚に麻痺がでたという方もおられました。

立つこともできない椎間板ヘルニアの痛みと、手術の後遺症による反対側の脚の麻痺と、どちらをとるのか?

椎間板ヘルニアの手術はそういう究極の選択を迫られる(事後でいやおうなく受け入れざるを得ない)リスクをはらんでいるという認識も必要だと思います。

 

そして、もっとも重要なことですが、本来は椎間板から突出したヘルニアが神経を圧迫すると継続的に痛みを出すのではなく、麻痺を起すものらしいです。

確かに麻痺による排尿困難や排便困難、馬尾神経麻痺による排尿排便コントロールができなくなったときには、ヘルニアの神経圧迫が予想でき、緊急手術が必要らしいです。

逆を言えば、痛みやしびれはヘルニアの脊髄神経圧迫ではないということらしいです。

 

当院は、椎間板ヘルニアの痛みの原因はヘルニアの神経圧迫ではないと考えています。

筋筋膜症候群であることもあり、

心的要因による脳の誤作動による痛みの増幅継続であることもあり、

またその両方の原因の複合的な症状でもあると考えるのが妥当ではないかと思います。

筋筋膜性疼痛症候群とTMS理論についてはこちらのページをご覧ください

 

当院では、身体の歪み(骨盤、腰椎、胸椎、頸椎、股関節)を正し、

支持筋を緩め正常化することにより椎骨間の椎間板への圧迫を緩和し、

ストレスの浄化により心的要因を取り除き、

椎間板ヘルニアの痛みの早期改善を目指しています。

多くの方が5~7回で完全改善されていますが、

今後さらに改善率を高めもっと早く改善していただけるよう努力していきたいと考えています。

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